日常も世界一周

小さいころの僕の夢は宇宙飛行士になることだった。小さいころの母親との会話で「ねぇねぇ、大学って宇宙を専門に勉強することもできるの?」「宇宙?うん、できるわよ」。そんな会話をワクワクしながら交わしたことを35歳になった今でも覚えている。父親が科学が好きだったため、傍らに科学誌「Newton」がいつも置いてあった。魅力的な表紙が特徴だったことも手伝い、記事の内容は分からなくても、この世界の広大さや宇宙の不思議さを肌で感じながら育つことができた。そのような意味において、優しく質問に答えてくれた母親や、科学を身近な存在にしてくれた父親には本当に感謝している。

さて、そんな関本陽は見事に宇宙飛行士になることができたのか?答えは残念ながらNoである。超難関な宇宙飛行士選抜試験に合格し、世界中のメディアからの取材を数限りなく受け、地球上空からパラシュートに乗って無事太平洋に帰還するという壮大な夢は、残念ながら叶えることはできなかった。

数学や物理が大の苦手で、英語も大学入学程度の人並みレベル。あぁ、生まれ変わった次の人生でもう一度宇宙飛行士を目指すか・・・悲嘆にくれながら暮らしていた。

しかしである。ある時ふと思ったのである。ちょっと待てよ。よく考えれば地球っていう惑星(ほし)もこの広い宇宙の中の貴重な天体のひとつじゃないか!その貴重な天体のひとつである地球っていう惑星(ほし)の上に毎日僕らは暮らしてるんじゃないか!ってことはもうすでに僕らは、そして僕は宇宙遊泳してるようなもんじゃないか!地球っていう惑星(ほし)を毎日旅してるんだ!もうすでに宇宙飛行士になってるんだ!そうだ!もう僕は宇宙飛行士なんだ!

そんな風に、ある時思ったのである。というか、思い込むようにしたのだ。そんな風に思い立った日以降、「今日からは毎日が宇宙遊泳だ!」「今日からは毎日が地球旅行だ!」「日常もすべて宇宙を感じるための時間なんだ!」と思うようになり、いつしか僕自身の夢は「この地球という惑星(ほし)を、この地球という世界を、隈なく巡り経験すること」に生まれ変わっていた。ちょっとした国内旅行も世界を経験することの一部であり、はじめて訪れるとなり町からの青空も、それはそこからしか見ることの出来ない、貴重な地球上からの経験となる。同じ光景を何億光年、何兆光年離れた世界からは決して見ることは出来ないのだ。それはまぎれもない事実である。

この世界を味わい尽くそう!この地球を経験し尽くそう!

2019年5月の関本陽はそんな風に感じ毎日を暮らしています。ブログのタイトルもそんな思いを込め「日常も世界一周」としました。僕自身の人生のタイトルであるような気もします。

日常も世界一周。地球に生まれた喜びをかみしめる。「関本陽の地球滞在記」。そんなイメージでこのブログを綴っていけたらと思います。

みなさんの毎日がハッピーで幸せに溢れたものになりますように。

お読み頂き、そしてこうしてご縁を頂き本当にありがとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします。