僕が乗ったソラシドエアは、14:55定刻通りに那覇空港に降り立った。空は曇っていたが、やはり機内から見る沖縄の海は美しかった。美しい沖縄の海を見ると気持ちが昂る。沖縄の海は、日本のものでもなく、誰のものでもなく、地球のものだ。地球で暮らす全ての生きもののものだ。
2021年9月、西表島から岡山へ帰る時以来の那覇空港である。当時はまだ新型コロナウイルスが猛威を奮っていた頃で、那覇空港にもあまり多くの人はいなかった。
翻って2024年1月の那覇空港は多くの観光客やビジネス利用のお客様で賑わっていた。今や海外から沖縄を訪れて下さる方々も本当に多い。僕はかねてから沖縄はアジアのハワイになるポテンシャルを十分に持っていると思う。アジアで一番のリゾート地となるべく、より積極的な観光振興策や観光客誘致活動を行なって頂きたいものだ。
さて、無事那覇空港に降り立った僕は、空港内のレストランフロアに直行した。那覇空港で沖縄そばを食べるべく、福岡空港では昼食を我慢していたのだ。「1番のスパイスは空腹」ってやつである。どのお店で食べようか、お店の選定作業に移った。まずはおみやげ屋さんがたくさんあるフロアにある、フードコート的なお店をチェック。広いし、何よりも飛行機を眺めながらおそばを食べることが出来る。飛行機好きの僕にとっては何よりのロケーションである。
そんな絶好のロケーションのお店をチェックし、次はたくさんの専門店が並ぶ上階のフロアへ。「琉球村」などが店を構える、飲食店の専門フロアだ。ロイヤルホストなんかもあったりする。ひと通りのお店をチェックし終えた僕は、しばしどのお店にしようか悩みタイムに入る。う〜ん、例によって悩む。有名なお店にしようか、それともロケーションを優先させようか。ひとしきり悩んだ僕は、結局1番最初にチェックした、飛行機の見えるお店で食べることに決めた。解放感があり、大好きな飛行機を見ながら久しぶりの沖縄そばを楽しみたかった。
3年半ぶりに食べる沖縄そばは、シンプルに美味しかった。鰹の出汁がよく効いており、西表島で過ごした沖縄での時間が想い出された。食はそのような効果がある。口にした瞬間、その場所で過ごした時間や出来事が、一瞬で一気に想い出されるのだ。沖縄そばは、沖縄を訪れたすべての人の記憶を想起させる、そんな存在なのかもしれない。
3年半ぶりの沖縄そばを口にした僕は、夜のおやつのサーターアンダギーを琉球村で買い、その足でモノレール乗り場へと向かった。ちなみに、いろんなお店でサーターアンダギーを食べ歩いた結果、今のところ那覇空港の琉球村で販売しているサーターアンダギーが1番美味しい。みなさん、沖縄を訪れた時の参考までに。