映画鑑賞記②『真夏の方程式』

映画鑑賞記の2作目は、福山雅治主演の東野圭吾作品シリーズ『真夏の方程式』。

とあるとても海が美しい町で、男性の死体が見つかった。当初は事故死としてみられていたが、他殺の可能性が浮上。警察は一転、殺人事件の可能性があるとして捜査を開始した。

海洋調査の仕事で偶然にもこの町を訪れていた福山雅治演じる湯川は、その鋭い洞察力で事件の真相にいち早く迫る。

海が美しいその町で起こった事件を通して見えてくるその複雑な人間模様は、観る者に人間の儚さと、そして人間の持つ強い愛の力を感じさせる。

この作品は、東野圭吾作品を通じて描かれている「大切な存在への愛」を改めて考えさせてくれる作品でした。同時にそれは「罪を犯す者への深い眼差し」も持ち合わせているように感じます。

東野圭吾作品に存在する「愛」に強く惹かれるからこそ、私は彼の作品を観続けるのだと思います。

映画鑑賞記①【マスカレード・ホテル】

昔から映画が好きでした。

10年ほど前まではよく観ていたのですが、その後はたまにしか観なくなり、映画館へ足を運ぶ機会も減ってしまいました。

そんな自分を奮い立たせ、素晴らしい作品を一本でも多く観るために、これから映画鑑賞記を綴って行ければと思い立ちました。

みなさんのご参考になるか分かりませんが、お読み頂ければ嬉しいです。

記念すべき第一回目は、東野圭吾原作の『マスカレード・ホテル』。以前、この映画のロケ地になったロイヤルパークホテルのそばに住んでいたこともあり、勝手に親近感を持っていた作品です。東野圭吾作品ということも興味を惹き、ようやく観ることが出来ました。

〜鑑賞記〜

なかなかおもしろい映画でした。
やはり東野圭吾作品は、「罪を犯す者への眼差し」という点において優れているように思います。
ほかのミステリー作家とは一線を画し、「平成の文豪」という名に相応しい作家ではないでしょうか。
松本清張に続く存在になるのではないかと思います。

映画全体の作り方、音楽等、非常に好感の持てる作品でした。

出演:木村拓哉、長澤まさみ、松たか子