新型コロナウイルスに感染しました【第四部】

【宿泊療養施設退所後】
一定の基準を満たしているため宿泊療養施設を退所することは出来ましたが(退所にあたりPCR検査を再度受診する必要はありませんでした)、体調自体は退所日当日でもすこぶる悪く、石垣島のフェリーターミナルへ歩いて向かうのも非常にしんどかったです。「コロナ感染が疑われる場合は公共交通機関を利用してはいけない」となっていますが(感染防止のためそれは確かに正しいのですが)、正直自力で病院まで行けというのはかなり酷な気がします。

石垣島の宿泊療養施設から西表島の自宅に戻ったあとも、帰宅後数日はまだまだ1日中ベッドの上。リハビリを兼ねて自宅の周りを30分くらい散歩しましたが、すぐに息が切れ、体はしんどさで一杯。自分でもびっくりするぐらい体力が落ちていました。

結局、発症から完全に体調が回復するまでには3週間ほどの時間を要しました。

【感染経路】
僕がどこで感染し、誰から感染したのかは全くもって不明です。僕の周囲には誰も発症者はいません。

西表島島内から陽性の方が何人か出ているため、その方々から感染した可能性はありますが、その場合どのような経路で感染したのかは分かりません。

無症状感染の方からウイルスを貰った可能性もありますが、一方の人は無症状で終わり、他方の人は有症状はなるその差は何なのでしょうか?やはりその人個人のその当時の免疫力や体力の低下が原因なのでしょうか?

【解決すべき問題】
僕自身が新型コロナウイルスに感染し、実感として感じた問題。それはやはり自宅療養者の方々の対処の問題、そのように感じます。つまり、さらなる医療体制の整備が絶対的に必要であるということです。

「非常にしんどかった」と自分自身の症状について実感としては感じますが、客観的に見ると僕自身の症状はおそらくまだマシな方なのだと思います。宿泊療養施設に入所出来ただけでも有り難いことなのでしょう。

テレビなどの報道を見ると、本当に悲惨な状態で自宅療養を強いられている方が数多くいらっしゃいます。
僕自身が自宅で1日中苦しんでいた時のことを想像すると、そのような方を拝見する度に胸が痛みます。

そもそも「自宅療養」とは名ばかりで、実態は「放置」と言ってよい状態でしょう。医学の素人である我々に自宅で「療養」など出来るはずがありません。

近くにお医者様や看護師さんがいない、つまり病状が急変してもすぐに対応して貰えないという状況も患者にとっては非常に精神的にきつい状態です。僕自身も実際にそうでした。真っ暗で静かな真夜中に目が覚め、ただでさえ精神的にも肉体的に弱っている状態で「急変し呼吸困難になったらどうしよう・・・」という恐怖を覚えることは実に堪え難いものがあります。

現状の医療体制では全ての発症者に満足の行く対応は出来ないということは十分分かりますが、少なくとも自宅療養という手段(個人的には医療の放棄だと思います)だけはその対応方法から完全に無くして欲しいように思います。

新型コロナウイルスに感染しました【第三部】

【新型コロナウイルス陽性判明】
そのような流れで石垣島に渡り、石垣島の病院でドライブスルー型PCR検査を受診。僕の場合は「医師が新型コロナウイルスの可能性があると判断した場合のPCR検査」というものに分類されるようでした。

PCR検査受診後は検査結果が判明するまで竹富町が用意して下さった宿泊療養施設で待機することに。食事や飲み物は竹富町の方が僕の希望したものを希望通りに用意して下さいました(費用は全て公費負担。陽性判明以前だったので竹富町が負担して下さったのだと思います。困ったことや必要なものがあれば何でも言って下さいと仰って下さり、非常に優しい対応をして下さいました)

そして検査から4時間後、新型コロナウイルスの陽性が判明しました。

陽性判明後は保健所の方と複数回電話。濃厚接触者の特定作業や僕自身の行動追跡作業などが行われました。

【病院受診〜宿泊療養施設へ】
陽性が判明した翌日、PCR検査を受診した別の病院を受診。受診の結果「軽症」と診断され、前日に宿泊した施設とは別の宿泊療養施設(沖縄県がコロナ対応のため借り上げた「アパホテル石垣島」)に入ることになりました。ちなみに、「軽症」という分類にはなりますが、僕個人の体感としては全く「軽症」ではありません。その語感に惑わされない方が賢明かと思います。

宿泊療養施設では1日3回の体調報告を保健所に行ない、1日1回は必ず看護師さんとのテレビ電話での体調確認が実施されました。オキシメーター(酸素濃度計)での酸素濃度確認も1日3回は必ず報告。酸素濃度が非常に気になり不安になるため、実際には24時間時間を問わず何度も自分で確認しました。

宿泊療養施設に入所したのは発症から1週間経過した頃。症状は依然38℃台の発熱があり、全身の倦怠感や筋肉の痛みは全く引きません。高熱の状態が1週間続き、また食欲絶不振のため体力も低下。上半身・下半身の筋肉や脂肪がげっそり落ちてしまいました。

【宿泊療養施設退所】
宿泊療養施設に入り2日後、ようやく発熱は落ち着きを見せ始め37.5℃〜37℃台前半ぐらいまで下降。その後37℃〜36.5℃ぐらいの間で安定するようになり、「療養所退所基準となる体温が72時間連続で維持」され、かつ「発症から10日以上経過」したため宿泊療養施設を退所する判断と隔離解除の判断が保健所から下りました。
結局、宿泊療養施設には5日間入所していました。

新型コロナウイルスに感染しました【第一部】

私ごとですが8月の中旬に新型コロナウイルスに感染を致しました。

まずひとこと。
新型コロナウイルスに感染すると、本当に本当にしんどいので、みなさんくれぐれも感染にはお気をつけ下さい。

これまで大きな病気をしたり、風邪もほとんど引かなかったということはありますが、人生でいちばんしんどい思いを今回致しました。

長くなりますが、みなさんにとって何らかの参考になれば、また周囲の方に新型コロナウイルスの恐ろしさを伝えなければならないという半ば義務感のもと、こちらに詳細を記します。

【発症症状】
発症後の症状としては、38℃台の発熱が10日間ほど続き、全身の倦怠感、筋肉の痛み(特に腕と太もも付近)、吐き気といったものがありました。発熱は最高で38.9℃でしたが、解熱剤を飲まなければ下がりませんでした。高熱を出す日が連続して何日も続いたため、中等症へ移行し肺炎を発症させる可能性があることを先生に伝えられましたが、幸い肺炎は発症させずには済みました。

よく言われる嗅覚や味覚の異常、せき、頭痛、鼻水などの症状は全くなく、新型コロナウイルスに感染しても、発症する症状やその程度は人それぞれのようです。

【新型コロナウイルス陽性判明以前】
発症初日や2日目はまさかコロナ感染とは思わず、冷房病(昔から冷房に弱いため)や自律神経の乱れ、あるいは夏風邪だろうかと、そんな風に考えていました。そのため、発症後数日は自宅で体調の様子をみていました。(これは完全な失敗で発熱当日にすぐ島の診療所に連絡をすべきでした)

さすがに高熱が続くため、西表島の診療所に発熱がある旨や症状を電話連絡。(ちなみに西表島に病院はなく、医師一人看護師一人事務員一人の小さい診療所が2つあるだけです。全く医療施設がない離島も八重山諸島内にはあり(全国には数多くの同様な離島・へき地が存在するのでしょう)、近くに病院があるということは非常にありがたいことだと実感しました)

この頃になるとコロナ感染の可能性も自分の中で考え始め、「もしかしたら命を失うこともあるかもしれない」と、命の覚悟も致しました。命の覚悟を本当の意味でしたのは人生で初めてです。

続きは、第二部に綴ります。

長文をお読み頂き、ありがとうございました。

【健康について考えています】(早期の胃がんの疑いという診断を受けました)

緊急事態宣言が発令されたこともあり、1月は外出を控えていました。そんなこともあり、今年初めての投稿です。

さて、昨年の健康診断のバリウム検査で要精密検査の診断を受け、先日胃カメラ検査を受診して来ました。9年前の腫瘍マーカー検査(健康診断の有料オプション検査。思い付きでたまたま受けただけです)で引っかかってしまい、その時以来の胃カメラです。

検査の結果、幸いバリウム検査で見つかった影の部分にはポリープや腫瘍は見当たらなかったのですが、胃のその他の部分に早期の胃がんの疑いがある箇所が見つかりました。該当部分の組織を切り取り、近々検査結果を聞きに行ってきます。

「早期の胃がんの疑い」と聞き、まず感じた感想。

「え?マジ?」

タバコも一切吸わず、お酒もほぼほぼ飲まず、別に暴飲暴食をしている訳でもない僕が、がん?もしかして毎日のように飲んでいたコーヒーが胃を痛めつけていた???
はあ〜〜〜〜〜!!!!

調べてみると精神的なストレスも一因になるとかで、まあそれは納得。人よりも我慢はする方だと思うし、大抵の負の感情は腹に抑えてしまうタイプ。上司や同僚からも「陽さんは精神力が強いですね!」とよく言われるが、言われる度に「ほぅ、そうなのかな?みんな我慢してないのかな?」などと感じていましたが、もしかしたらそんな性格が遂に胃に来たのか!?などと勝手に妄想。

最初の「要精密検査」の診断を受けてからというもの、だいぶ神経質になってしまいコーヒーや油物をはじめ、胃に負担のないものを摂るようになっています。チョコレートや甘いもの、大好きなポテトチップスも断っており、この先何を食べたらいいんだろう?とさえ思っています。

胃だけに関わらず、病気にならないように体に負担になるものは控えていかなきゃと思う今日この頃です。

少なくとも、コーヒーの量は減らし、甘いものや塩分の高いものも控え、揚げものや辛いものを食べる回数も減らそうと思います。

そして、仕事も無理はしない(これ大事!)。

体を労りながら生きていく。
そんな生活をスタートさせる2021年にしたいと思います。