〜新型コロナウイルス〜世界各国の対応から考える


コロナウイルスの感染防止策に関し、先週から世界各国の動きが極めて活発になって来た。欧州各国は極めて強い措置を実施し、ニューヨークでも外食禁止令が発令されている。

比較対象として日本を見てみると、欧州やNY等までの強い措置はまだ実施されていない。緊急事態宣言発令の可能性は依然残されているが、現状では国内の経済活動を考慮した上での判断が採用されている。安倍総理の頭の中は、世界各国の判断やトランプ大統領の発言・判断など様々なことを考慮した上での最適なバランスを取ることで支配されているだろう。

個人的な感想としては、世界の先進諸国が封鎖措置や経済活動を止める措置を実施している中において、いわば外圧的な判断としてより強い自粛要請を安倍総理が行うのではないかと見ている。「日本だけ何もしていない」という状況を作り出すことは、今後の国際情勢において得策ではないだろう。

さて、世界各国の対応を見ていると、「生きていく上において何を大切に考えているか」という点に関しての考え方が垣間見える気がする。

端的に言うと、「世界各国は命や人生を」、「日本はお金を」ということである。

世界、特に欧州と米国の歴史を見てみると個人の人権や自由、つまり「公的な価値よりも個々人の人生や家族、生活」を東洋諸国よりもより意識して生きるよう努力した経緯がある。”だからこそ”公権力を発動し、経済的活動を極めて強く制限し国民一人ひとりの命を守ろうとする。

反面、日本という国は良くも悪くも個々人の収入や企業の収益に”配慮”し、強い経済的制限を掛けようとしない。言わば国民一人ひとりの命を守ることよりも経済活動の方が優先順位が高いということである。「経済活動こそ命につながる」という意見もよく分かるが、感染が不必要に広がり無駄な死者や重篤者を出さない方が国民の命を守る政府としては必要な政策であるように思う。

自分自身の収入が途絶えることや減ることはある意味自己責任であるし、それを政府の責任や会社の責任にすることは容易な責任転嫁であるように思える。

自由主義社会であるからこそ、政府は強力な権力を行使し経済活動の制限を掛けるべきであろう。

今日もお読み頂き、ありがとうこざいました。みなさまの人生が、より充実したものになりますように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です