【オリンピックの開催意義〜やはりそれは人類の結束〜】

今さらながら、オリンピックです。賛否両論ありますが、オリンピックについて思うところをつらつらと書き連ねたいと思います。

東京オリンピックの開会式、素晴らしい開会式でした。Newspicksでのコメントをはじめ、賞賛の声が多いようです。

「始まったからには応援しよう!」。開催以前には東京オリンピックに対して否定的な意見を持っていた人たちも、少なくとも開催期間だけは応援やポジティブな態度で接しようという態度に移っているようです。

個人的に想像を超えて好印象だったのは橋本聖子会長のスピーチでした。ご自身がアスリートであったという経験も踏まえた素晴らしいスピーチで、胸を熱くするものがありました。何よりも、久しぶりに彼女の心からの笑顔を見れたことは心をホッとさせてくれました。森喜朗前会長でも素晴らしいスピーチだったでしょうが、橋本聖子さんが会長に就き本当に良かったと、そう思わしてくれるスピーチでした。

開会式全体を通して感じる事ができた「多様性の尊重」や「人類の結束」、「平和であることの素晴らしさ」といったものは、やはりオリンピックだけが持つ特殊性であり、単なる「スポーツ競技の競技会」ではないんだということを改めて認識いたしました。各種ワールドカップや世界大会では表現出来ないものを体現する場。それがオリンピックなのだと思います。

「オリンピックに崇高さを求めるな」などという意見もたまに耳にしますが、私自身はどこまでも崇高さを求めていくのがオリンピックなのだと思います。

『移りゆく季節』

窓から見える木々の葉が、一日一日と色づいていく。季節は確実に移ろいでいるのだ。

私は北国へやってきた。ちょっと前までまるで日本とは思えない南国の島にいたのに、今は風も冷たい北国の湖の畔にいる。9月と言えど、風は冷たく、暖房が必要になる時さえある。

祖父が生前「8月に北海道に仕事で行った時、ストーブを焚いていたのには驚いた」と教えてくれた話を想い出すが、どうやらそれは本当のようである。

聞こえてくる音は湖の優しい波音と風の音、そして木の葉がゆらめく音のみである。それ以外の音は一切聞こえない。

ゆるやかな時間が過ぎている。騒々しい都会の中で過ぎていく時間とは、まるで違う。

映画鑑賞記②『真夏の方程式』

映画鑑賞記の2作目は、福山雅治主演の東野圭吾作品シリーズ『真夏の方程式』。

とあるとても海が美しい町で、男性の死体が見つかった。当初は事故死としてみられていたが、他殺の可能性が浮上。警察は一転、殺人事件の可能性があるとして捜査を開始した。

海洋調査の仕事で偶然にもこの町を訪れていた福山雅治演じる湯川は、その鋭い洞察力で事件の真相にいち早く迫る。

海が美しいその町で起こった事件を通して見えてくるその複雑な人間模様は、観る者に人間の儚さと、そして人間の持つ強い愛の力を感じさせる。

この作品は、東野圭吾作品を通じて描かれている「大切な存在への愛」を改めて考えさせてくれる作品でした。同時にそれは「罪を犯す者への深い眼差し」も持ち合わせているように感じます。

東野圭吾作品に存在する「愛」に強く惹かれるからこそ、私は彼の作品を観続けるのだと思います。

ドラマ鑑賞記①『パンとスープとネコ日和』

遅ればせながら、最近ようやくAmazon prime のprime video を利用し始めました!なんで今まで利用して来なかったんだろう!と思うぐらい嬉しいサービスですね!

という訳で、今日はそのAmazon prime で『パンとスープとネコ日和』というドラマを見始めました。

こちらの作品、まずはそのタイトルに惹かれたんですが、内容もおもしろそう!パン好き、カフェ好きな僕にとっては興味惹かれる内容の予感です。

作品全体の雰囲気やテイストも好み。観ていて非常に心地がいいです。

エピソード2が非常に楽しみです!

https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B06WWLBX3H&territory=JP&ref_=share_ios_season&r=web

新型コロナウイルスに感染しました【最終章】

【現状の日本で我々が出来ること】
とは言え、自宅療養の手段を取らざるを得ない状況は、新型コロナウイルス感染症が依然極めて深刻な状況にあり、我々の生命や日常生活を脅かす極めて脅威となる感染症であることの証明でもあります。

病床の不足、コロナ対応可能な医師看護師の不足、必要な医療器具の不足、離島・へき地の医療体制の脆弱性などの問題がありますが、それら日本の医療を逼迫させている現状を解決して行くために、では我々が出来ることは一体何なのでしょうか?

それはやはり「自分自身が新型コロナウイルスに感染しないこと」しかないのだと思います。

それはつまり、いわゆる人流抑制策を我々自身が”主体的に”行なって行くしか方法はないということです。端的に言うと、「人に会わない」ということ。

極力人には会わない、極力外食は控える、極力街中には出ない等のいわゆる人流抑制策しか、我々が感染者数を減らすための行動として出来ることはないのではないでしょうか。

「政府がしっかりと対策を講じないのが悪いのだ」という問題と、「だから俺は政府が求める行動には応じない」という態度は、本来全く別の問題であり、理論が崩壊している態度です。

「政府がしっかりと対策を講じない」と感じていたとしても、「自分が感染したり他の人に感染させないために行動を抑制する」というのが本来のあり方ではないでしょうか。

感染者数は比較にならないほど昨年より増えているのに、どうも最近の風潮は「何でもかんでも政府のせいにして、それを理由に自身の行動を緩めている」方が増えているような気がします。

もし「政府や政治家の対策が悪い」というのであれば、それを変える絶好の機会(衆議院選挙)が今年の11月末までに必ずやって来ます。政治家を選んでいるのは我々です。「政治家が悪い」と言うことは、つまり「自分が悪い」と言っていることと同じです。人のせいにしている限り、自分の人生や社会が変わることはないでしょう。

困窮する飲食店や旅行会社、生活に困っている人たちに手厚い保護を行なうことが必要だと考えるなら、それを政策に掲げる政党や候補者に投票すればいいだけの話です(僕自身がそのような政策を支持しているという意味ではありません)。

【最後に】
「緊急事態宣言ってもう飽きたよね」っていう言葉や認識は、やはり認識としては甘いのだと思います。

政府が発出している通り、
「現在の日本は緊急事態にある」。
これが正しい認識ではないでしょうか。

1日も早く新型コロナウイルス感染症が終息することを切に願います。

みなさん、最後になりますが、もう一度。
本当に新型コロナウイルスの感染には気をつけて下さいね。しんどい思いをするのは自分自身です。

映画鑑賞記①【マスカレード・ホテル】

昔から映画が好きでした。

10年ほど前まではよく観ていたのですが、その後はたまにしか観なくなり、映画館へ足を運ぶ機会も減ってしまいました。

そんな自分を奮い立たせ、素晴らしい作品を一本でも多く観るために、これから映画鑑賞記を綴って行ければと思い立ちました。

みなさんのご参考になるか分かりませんが、お読み頂ければ嬉しいです。

記念すべき第一回目は、東野圭吾原作の『マスカレード・ホテル』。以前、この映画のロケ地になったロイヤルパークホテルのそばに住んでいたこともあり、勝手に親近感を持っていた作品です。東野圭吾作品ということも興味を惹き、ようやく観ることが出来ました。

〜鑑賞記〜

なかなかおもしろい映画でした。
やはり東野圭吾作品は、「罪を犯す者への眼差し」という点において優れているように思います。
ほかのミステリー作家とは一線を画し、「平成の文豪」という名に相応しい作家ではないでしょうか。
松本清張に続く存在になるのではないかと思います。

映画全体の作り方、音楽等、非常に好感の持てる作品でした。

出演:木村拓哉、長澤まさみ、松たか子

新型コロナウイルスに感染しました【第四部】

【宿泊療養施設退所後】
一定の基準を満たしているため宿泊療養施設を退所することは出来ましたが(退所にあたりPCR検査を再度受診する必要はありませんでした)、体調自体は退所日当日でもすこぶる悪く、石垣島のフェリーターミナルへ歩いて向かうのも非常にしんどかったです。「コロナ感染が疑われる場合は公共交通機関を利用してはいけない」となっていますが(感染防止のためそれは確かに正しいのですが)、正直自力で病院まで行けというのはかなり酷な気がします。

石垣島の宿泊療養施設から西表島の自宅に戻ったあとも、帰宅後数日はまだまだ1日中ベッドの上。リハビリを兼ねて自宅の周りを30分くらい散歩しましたが、すぐに息が切れ、体はしんどさで一杯。自分でもびっくりするぐらい体力が落ちていました。

結局、発症から完全に体調が回復するまでには3週間ほどの時間を要しました。

【感染経路】
僕がどこで感染し、誰から感染したのかは全くもって不明です。僕の周囲には誰も発症者はいません。

西表島島内から陽性の方が何人か出ているため、その方々から感染した可能性はありますが、その場合どのような経路で感染したのかは分かりません。

無症状感染の方からウイルスを貰った可能性もありますが、一方の人は無症状で終わり、他方の人は有症状はなるその差は何なのでしょうか?やはりその人個人のその当時の免疫力や体力の低下が原因なのでしょうか?

【解決すべき問題】
僕自身が新型コロナウイルスに感染し、実感として感じた問題。それはやはり自宅療養者の方々の対処の問題、そのように感じます。つまり、さらなる医療体制の整備が絶対的に必要であるということです。

「非常にしんどかった」と自分自身の症状について実感としては感じますが、客観的に見ると僕自身の症状はおそらくまだマシな方なのだと思います。宿泊療養施設に入所出来ただけでも有り難いことなのでしょう。

テレビなどの報道を見ると、本当に悲惨な状態で自宅療養を強いられている方が数多くいらっしゃいます。
僕自身が自宅で1日中苦しんでいた時のことを想像すると、そのような方を拝見する度に胸が痛みます。

そもそも「自宅療養」とは名ばかりで、実態は「放置」と言ってよい状態でしょう。医学の素人である我々に自宅で「療養」など出来るはずがありません。

近くにお医者様や看護師さんがいない、つまり病状が急変してもすぐに対応して貰えないという状況も患者にとっては非常に精神的にきつい状態です。僕自身も実際にそうでした。真っ暗で静かな真夜中に目が覚め、ただでさえ精神的にも肉体的に弱っている状態で「急変し呼吸困難になったらどうしよう・・・」という恐怖を覚えることは実に堪え難いものがあります。

現状の医療体制では全ての発症者に満足の行く対応は出来ないということは十分分かりますが、少なくとも自宅療養という手段(個人的には医療の放棄だと思います)だけはその対応方法から完全に無くして欲しいように思います。

新型コロナウイルスに感染しました【第三部】

【新型コロナウイルス陽性判明】
そのような流れで石垣島に渡り、石垣島の病院でドライブスルー型PCR検査を受診。僕の場合は「医師が新型コロナウイルスの可能性があると判断した場合のPCR検査」というものに分類されるようでした。

PCR検査受診後は検査結果が判明するまで竹富町が用意して下さった宿泊療養施設で待機することに。食事や飲み物は竹富町の方が僕の希望したものを希望通りに用意して下さいました(費用は全て公費負担。陽性判明以前だったので竹富町が負担して下さったのだと思います。困ったことや必要なものがあれば何でも言って下さいと仰って下さり、非常に優しい対応をして下さいました)

そして検査から4時間後、新型コロナウイルスの陽性が判明しました。

陽性判明後は保健所の方と複数回電話。濃厚接触者の特定作業や僕自身の行動追跡作業などが行われました。

【病院受診〜宿泊療養施設へ】
陽性が判明した翌日、PCR検査を受診した別の病院を受診。受診の結果「軽症」と診断され、前日に宿泊した施設とは別の宿泊療養施設(沖縄県がコロナ対応のため借り上げた「アパホテル石垣島」)に入ることになりました。ちなみに、「軽症」という分類にはなりますが、僕個人の体感としては全く「軽症」ではありません。その語感に惑わされない方が賢明かと思います。

宿泊療養施設では1日3回の体調報告を保健所に行ない、1日1回は必ず看護師さんとのテレビ電話での体調確認が実施されました。オキシメーター(酸素濃度計)での酸素濃度確認も1日3回は必ず報告。酸素濃度が非常に気になり不安になるため、実際には24時間時間を問わず何度も自分で確認しました。

宿泊療養施設に入所したのは発症から1週間経過した頃。症状は依然38℃台の発熱があり、全身の倦怠感や筋肉の痛みは全く引きません。高熱の状態が1週間続き、また食欲絶不振のため体力も低下。上半身・下半身の筋肉や脂肪がげっそり落ちてしまいました。

【宿泊療養施設退所】
宿泊療養施設に入り2日後、ようやく発熱は落ち着きを見せ始め37.5℃〜37℃台前半ぐらいまで下降。その後37℃〜36.5℃ぐらいの間で安定するようになり、「療養所退所基準となる体温が72時間連続で維持」され、かつ「発症から10日以上経過」したため宿泊療養施設を退所する判断と隔離解除の判断が保健所から下りました。
結局、宿泊療養施設には5日間入所していました。

新型コロナウイルスに感染しました【第二部】

【西表島で初診を受診】
そんな心境の中初診を受診しましたが、「もう数日様子をみてみましょう。あと数日発熱が続くようでしたら連絡を下さい」とのお話になり、その日は解熱剤を処方されただけで帰宅。(これは①PCR検査は石垣島でしか受けられない②さらに石垣島でPCR検査を実施している病院は平日しか検査を行なっていない(僕自身は金曜日に初診を受診)という西表島特有の事情もあったためで(西表島だけではなく八重山諸島全体の問題でもあり、また全国の離島における問題でもあります)、初診の先生や病院に不作為があったという訳ではありません。初診の先生は非常に熱心に対応をして下さり、本当に熱心に体調を気遣って下さいました)

週が明けた月曜日、高熱が下がらず体の倦怠感や痛みも治まらないため、その旨を初診の病院に連絡。体の状態を伝えると「すぐにPCR検査を受けましょう」となり、その日の内に石垣島でPCR検査を受診するという流れになりました。

【PCR検査などの手配に関し】
PCR検査の手配や竹富町への連絡は全て西表島の初診の先生が行なって下さり、また西表島から石垣島へのフェリー会社への連絡も竹富町の方が連絡をして下さいました(発熱があると本来は乗船出来ません。他のお客様と接することのない隔離された部屋に乗船させて下さいました)。
さらに、石垣島のフェリーターミナルからPCR検査の受診病院までは竹富町の方が車で送って下さり、手厚く対応をして下さり大変感謝をしております。

ただ、自宅から西表島の港までは自力で歩いて行かなければならず、徒歩30分の距離を体調絶不調の中、しかも気温が高い中歩いて行かなければならない状況はなかなか死ぬ思いでした。